「真のDX・事業改革」をアジアの全市場に広げていきたい
主なお仕事について教えてください
デジタルトランスフォメーション事業部長として、アジアクエストのポテンシャルを最大限に引き出す為の活動と、アジアクエストのインドネシア子会社・マレーシア子会社の取締役として海外事業の改革・拡張を推進しています。アジアクエストを、真の意味でこの名が相応しいアジア企業としていくとともに、アジアNo1のデジタルインテグレーターを目指しています。
アジアクエストへの入社のきっかけはなんですか?
前職でインドネシアのグループ会社へ赴任したのを機に「デジタル×ビジネス」が密接不可分の関係で成し遂げる「真のDX・事業改革」をアジアの全市場に広げていきたいと思うようになりました。そんな中、アジアクエストにオファーをもらったことがきっかけです。
新入社員当時から企業経営者を志していたことや、インドネシアでアジアクエストと共に成し遂げてきたプロジェクトの経験も背中を後押ししてくれました。
新卒から長年勤めていた商社を飛び出すことになったので、周囲から引き止められることもありましたが、私のやりたいことが大きくなり収まらなくなっていったのを理解してくださって応援してくれる方も多くいました。
新入社員、配属先の逆境で見つけた自分の【強み】
前職でもアジアクエストとの関わりがあったのですね、今まではどういったことをされて来たのですか?
新卒で三菱商事に入社しました。その頃から経営者になることを志していたので事業部門への配属を希望していたのですが、アカウンティング(会計)やファイナンス(金融)の領域を扱う部署に配属になりました。正直に言って、細かく数字を揃えたり緻密な正確性を求められる作業は向いていなかった...(笑)
部署の先輩にも迷惑をかけたり、よく叱られてましたね。
そんな中、基幹システムの周辺業務を自動化していくなど、仕組みづくりを推進することに自分の強みを見つけ、頭角を表していきました。部署内の仕組みづくりや業務改善を積極的に行い、社内のメンバーからも喜ばれたことがとても嬉しかったです。
その時の思いが藤田さんが今もDX推進に関わる原動力になっているのかもしれないですね。
初めは希望通りの配属ではありませんでしたが、ある先輩から頂いたヒントで「常に自分より2層以上上の視点から物事を観る」ということを意識して、その場その場で自分の良さで「足跡を残す働き方」を心がけて自分なりにモチベーションを高めていました。
3年ほどグループ企業の物流会社の経営企画に配属となり、管理会計の仕組みやシステム化、そこから派生する不採算取引の撤退制度など、会社の経営に関わる組織の仕組みづくりに関わるようになって行きました。
その後、本社に戻り財務部に在籍しました。
総合商社ならではの課題である信用度(格付け)の問題に直面し、投資制度の見直し、リスク管理、株主利益の管理を含む、格付けや株価の向上を目指すプロジェクトを企画し、これらを数多く実施しました。
社会×市場×会社の課題は日々変化していく中で、解決策を常にアップデートして行くこと、自ら答えを生み出していくことに面白みを感じていました。
主にどういった形でプロジェクトを行っていたのですか?
課題に対して、調査・企画・ベンダー調整など会社中の人を巻き込み、時には格付けの会社や業界他社ともタッグを組んでプロジェクトを推進していました。
新規プロジェクトは100以上立ち上げましたね。入社して11年で年間10個程度動かしていました。大変でしたが、本当に充実していました。
そして、いよいよインドネシアフェーズが始まります。
「パワー オブ チェンジ」改善ではなく変わること
いよいよアジアクエストとの絡みが始まるのでしょうか?
いや、まだもう少し先ですね(笑)
インドネシアのオートファイナンス会社としては業界3位に入る「PT. Dipo Star Finance(三菱商事子会社)」のCFOとしてインドネシアに赴任しました。
従業員1000人以上、資産規模も数千億円、インドネシア語以外の言語が通じない支店もある中で、管理担当副社長として社長と営業担当副社長と二人三脚でのチャレンジでした。
今まで所属していた本社財務の業務改善とは違い、現場の問題点や他社との競争優位性にいかにスピード感を持って対応していけるかが求められていました。
私が赴任した当初、「Terserah Mr(インドネシア語で「判断はあなたにお任せします」)」という姿勢のスタッフが大半で、競合他社と戦っていくには自ら考えプロジェクトを遂行する自立型の組織を作っていくことが必要でした。
そのために、大きく行ったことは3つです。
①自分の意見を発言してもらう
②問題を正しく認識して正しいことをやる
(問題点を見つける、解決策を決める、リソース集めて、実行する)
③組織長にPM・マネージャーの育成を求める
『パワー オブ チェンジ』
「改善」ではなく「変わる」ことを当時の社長と共に発信し続けました。
競合他社にはできていて自分達にできないことはあるのか?という基本的な考え方を元に、問題を解消する方法を自ら考え、実行をした結果が「改悪」でも「変化させる動きをした」ことを評価しました。
具体的にはどういった改善を行っていたのですか?
一つ例を挙げると、定常業務である送金や入金照合を自動化することによりスタッフの工数を75%以上削減しました。その分スタッフの配置転換を行ってカスタマーサービスを厚くしたり、支店の開設がしやすくなる工夫に投資を行い事業展開スピードを上げることができました。
できたこと、やり切ったことが積み重なって、次第に社員も変化に順応しポジティブになっていきました。組織においての真のデジタルトランスフォーメーションとはこういうことではないかと思います。
そうして自社組織に自信を持ってきていた中で、よりスピード感を持って課題解決への施策を行っていくために、開発部門を自社で持ちツールやサービスの開発を内製化することになりました。
そして、一緒に開発センターの立ち上げを行ってくれる会社を募るコンペを開催し、最も本気度が高く本気で改革を進めてくれそうだと感じたアジアクエストインドネシアと出会いました。
顧客のビジネスを理解し、エンジニアの技術力も持ち合わせた「ビジネスエンジニア」
そういう馴れ初めだったのですね!アジアクエストとのプロジェクトはどういった印象でしたか?
まず、第一に一緒に働いていたアジアクエストのメンバーが好きでした。
まるで自社の人のように寄り添って、どうやって会社の課題を解決するかを一緒に考えてくれました。
私のように組織を改革していく立場にいると、社内では誰もやったことのないことを行うので周囲の反対を押し切りながらプロジェクトを進めて行く場面も多くあります。
そんな時に同じ方向性を持って話してくれる、技術面からもビジネスを一緒に考えてくれる人は非常に心強い。
私はこう言った、「ビジネス」と「IT(技術)」を自分ごととして理解し顧客の事業の成功をサポートする人たちのことを「ビジネスエンジニア」と呼んでいます。
私の考えるアジアクエストエンジニアの描きたい姿でもあります。
実際にやったプロジェクトは、中古車の販売プラットフォームやロジスティックマネジメントツールなど、お客様の満足度と課題を解決していくことをメインにツールを開発していました。インドネシアの中古車販売方法の変革に寄与できたと感じています。
そのプロジェクトで一緒に仕事をしたメンバーもアジアクエスト入社の決め手となったのですね。
そうですね、今までの自分の経験値をフル稼働して価値提供できるのではないかと思ったのもありますが、決め手はこう言ったメンバーを育んでいるアジアクエストの社風につきますね。事業が良くても社風が良くないと貢献しきれませんから。
人を喜ばせるのが好きなメンバー、チームをより良くする事に前向きなメンバーが多く、非常に会社の雰囲気が良いです。こうした文化は簡単に醸成出来るものではなく、中長期的に会社と社員が一緒に成長していけると感じました。
個々人の可能性をとことん信じて、皆で寄ってたかってその人のことを想い、可能性を引き出そうとするところも好きです。
例えば、通常リーダーの役割であるところの一人一人のメンバーをどうすれば引き上げられるのかをマネージャーや部長も考えていたり(時には社長も!)他の会社ではなかなか見られない文化ですね。
アジアクエストは、自分はどこに向かっていくのか?一人一人が考え、成長する風土
実際入社していかがでしたか?ギャップはありましたか?
もちろん、今までと全く違う会社なのでギャップの方が多いですが、一点意外な共通点がありました。
前職では時代の変化の中で、商社という中間業者は何が強みなのか?自分達はどうなっていきたいのか?が日常的に話されていました。
アジアクエストも概念性の高い企業で、自分達はどこに向かっていくのか?一人一人が考える風土があり、語れる文化があります。
答えのない問いを常に自分達で考え、何をするべきか話し合って創造し実行して行くところが前職との嬉しい共通点でした。
社内でメンバーとお打ち合わせされている姿を拝見しますが、どんなお話をされているんでしょうか?
プロジェクトメンバー達との打ち合わせは、案件相談や案件のポイントや進め方などの具体的な話をしています。
1on1では、目の前にある課題の対処の相談はもちろんのこと、メンバーそれぞれが今後どういうことをしていきたいのか?の壁打ちもします。
部長陣とは、人数が増えていくに従って必要になってくる課やグループに期待される役割や、個としてではなくチームとして如何にレバレッジをかけてバリューを生み出していくか?などの組織の話もします。また、アジアクエストとしてどういう方向に向かっていきたいのか?やりたいことをどうやったら実現できるか?の話もしています。
「どういうアジアクエストを作りたいのか?」を改めて問うと、思っていることをたくさん話してくれるので、アジアクエストの将来像を延々と議論することもあります。
私の中でも目指していきたいアジアクエスト像はありますが一人でできることではないですし、こういった議論はとても充実した時間になります。
自分がどういう人になりたいかを願って自ら変革していく
アジアクエストのメンバーにどんな風になってもらいたいですか?
人間的なところで「具体的にこういう人間になって欲しい」という希望はありません。
それぞれの強みを活かして欲しいと思っているからです。自分がどういう人になりたいかを願ってそこに向かって積極的に変化をしてもらいたいです。
どんな方にアジアクエストはおススメですか?
自分の強みをドンドン伸ばしたい方、学ぶことが好きな方、人を喜ばせる事が好きな方にはたまらない会社だと思います。
今後どのような方に入社してきてほしいなどイメージがあれば教えてください。
アジアクエストをビジネスもITもわかる「ビジネスエンジニア」の集団にしていきたいと思っています。日本社会でボトルネックになっている領域であり、日本に風穴を開けていく存在になりたいからです。技術を学ぶのが好きな方、ビジネス課題の解決に興味のある方、新しい仕組みを考え出すと止まらなくなる方と是非一緒にチャレンジしていきたいです。